「いただきます。ごちそうさま。」
我々が当たり前に食前、食後に発する言葉は諸説ありますが、昭和に入り定着した言葉です。
私はこの言葉が大好きでたまりません。
素晴らしいご縁を賜り一汁一菜の精進料理とお話をさせていただきました。
臨済宗の修行道場の食事風景に言葉が出てくるのは、食事の時に読み上げるお経の声だけです。その中でも今回は施食の偈、食事五観文、食事誓願の偈、食事の偈を皆様にお伝えすることで「いただきます。ごちそうさま。」に込められた純粋かつ明瞭な意味を合わせてお伝えいたしました。
自分がいただく食べ物も等しくこの世に生を受けた命、自らが生きるためにその命を食らう、その事への感謝。そして命をいただいて繋いだこの命を必ずや活かして今日を生きる決意。食事という当たり前に我々が行う日常にこのこころを持ってもらう。精進料理を通じて説法をする事までが私は必要であると思うわけです。
礼儀作法の形骸化が進む昨今、私が多くの人々にお伝えしたい事を伝える場を賜りましたこと感謝申し上げます。
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