本年度の春季彼岸会は、檀信徒様の墓前にて諷経させていただく形と、ZOOM配信によるオンライン法要の二本立てで執り行いました。コロナ禍において感染予防の観点からお参りすることを自粛される方の中で、実際に法要に参加することが出来ない方の為にオンライン法要を取り入れました。
秋期彼岸会におきましてもこの形で執り行います。コロナ禍が続きそれぞれの方がコロナと向き合うことが増えた事と思います。我々禅宗では「あるがままの命を受け入れる」ことが大切です。人間は生まれて老いて死ぬものです。これは誰もが逃れることが出来ないことです。
「死と向き合う、そしてどう生きるか考える、そして生きていく」私は禅宗の法要とはその気付きの場所であると思います。このことを一番に考え、時代や人に合わせて形が変わりゆくものであると思います。
大切なのは、あるがままを受け入れることが出来る心を養うことです。人生を歩めるのはその人自身、どうゆう結末が待っているかは分かりませんが、その選択は他人に決して委ねることは出来ません。
併せて今ある命があることもご先祖様がいなければあり得ないものであります。どうか今ある命を感謝してご先祖様に感謝するお彼岸を皆様お迎えください。
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