5月直書き御朱印授与のお知らせ
- 養徳院
- 4月7日
- 読了時間: 2分
5月直書き御朱印授与のお知らせ
◆日時◆
5月3日(土)4日(日)5日(月)
9時〜16時
◆場所◆
養徳院 書院 帯谷庵
◆御朱印◆
見開き
江碧鳥逾白
江碧にして 鳥いよいよ白く
河は深緑に輝き鳥の白さがいっそうそこに引き立っているという意味です。
片面
山青花欲燃
山青くして花燃えんと欲す
山の青さに映えて花は燃えるように真っ赤だという意味です。
5月月替わり禅語朱印(書置き)
今春看々過
今春みすみすまた過ぐ
あっという間に今年の春も過ぎてしまったという意味。
今月の御朱印は杜甫の「絶句」を引用した御朱印を授与させていただきます。
江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
こう みどりにして とりいよいよしろく
やま あおくして はなもえんとほっす
こんしゅん みすみす またすぐ
いずれのひか これ きねんならん
(訳)
錦江の水は深緑に澄みわたり、その上に浮かぶ鳥はひときわ白い。山の木は緑に映え、花は燃えんばかりに真っ赤である。
今年の春もみるみるうちに過ぎていこうとしている。いったい、いつになったら故郷に帰られる時がやってくるのであろうか。
故郷を思う素晴らしい詩であります。結句を除くと我々禅宗の和尚が好きな雰囲気が更に増す句でもあると思うわけです。大自然の妙景に感銘を受け、その素晴らしさを称えると共にまた季節はものすごい勢いで過ぎ去ってしまったと現実を突きつけられる一句です。自身の周りを取り巻く環境は日々変わりゆくものですがその中において「自分はどうなんだ?」我々の喉元に鋭い刃を突きつけれた気分です。


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